令和5年度第4回研修 「デジタル社会における商標戦略:『AFURI』事件から学ぶ、SNS 時代のブランド管理」 報告

研修委員 ⾦森 寛

[はじめに]

 近年、商標権に関するネット上での炎上事件が起こっています。今回、商標弁理⼠の増⽥綾⾹先⽣を講師にお迎えし、本年度炎上して話題になった「AFURI」商標事件を事例に、デジタル時代における商標戦略の重要性とその実践⽅法を確認しつつ、ブランド価値を⾼め、企業イメージを保護しながら、商標権を確⽴・維持する⽅法に迫る研修会を、11⽉15⽇(⽔)に開催いたしました。対⾯形式の集合研修(継続研修)にて、20名以上の先⽣⽅にご参加いただきました。

[講義の内容]

 増⽥先⽣には、始めに、商標「AFURI」事件に関する概要、当事者企業の紹介、及びそれぞれの商標権取得・権利⾏使の戦略についてご説明いただきました。また、双⽅の無効審判のやり取り、及び侵害訴訟の経過についてご説明いただきました。さらに、プレスリリースを含むSNS 等の対応に関する考察を解説いただきました。

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[所感]

 「AFURI」事件に関する商標権者の⼀連の対応は、当然の対応であるように思いました。しかし、世間の商標に関する理解はまだ不⾜している実情があり、本研修で学んだ、商標権者が炎上した、いわゆる失敗事例に基づいて、弁理⼠から商標権者にどのように助⾔するべきか、今後の対策を検討する材料となる有⽤な研修であったと考えます。

[懇親会]

 研修会の終了後には懇親会が開催され、講師の先⽣と多くの先⽣⽅にご参加いただきました。AI やSNS の在り⽅について熱く議論が交わされ、研修の理解を深めるとともに、幅広く交流できたように思います。

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