平成31年度第2回研修「 商標判例紹介~気になる判例を紹介します~ 」報告

研修委員長 林 司

[はじめに]

 現在、知的財産判例データベース (http://hanrei.jp) には、特許については6千件以上の判例、商標については2千件以上の判例が収容されており、キーワードでの検索により、所望の判例を調べることができます。また、重要な判決については様々な記事や研修等で報告され、その内容を把握できます。一方、チェックしたいけれども時間が無くて調べられない判例や、解説を聞きたい判例なども数多くあるのではないでしょうか。
 様々な判例の情報や知識を身に着けることは 弁理士の 実務上も重要であることから、無名会研修委員会では、平成31年度の第2回研修として、「商標判例紹介~気になる判例を紹介します~」 というテーマの研修を 2月27日(水)に開催しました。

[講義の内容]

 今回の研修会では、 平成最後の無名会研修として、気鋭の無名会会員である前田健一先生と永沼よう子先生を講師にお迎えし、単位が認定される継続研修として開催しました。
 前田先生には、商標法4条1項11号(先願に係る他人の登録商標)に関する判決の中から、外観での類否の観点で興味深いものについて、解説や所感を交えながらご紹介頂きました。永沼先生には、商標法4条1項19号(不正の目的をもって使用をする商 標)に関して争われた過去の裁判例や、近年に話題になった具体的な事例について判り易く、また丁寧にご紹介頂きました。
 研修中は、色々な意見交換が行われるとともに、普段では聞き難いような商標の実務的な内容についても 経験豊富な先生方から拝聴でき 、非常に有意義な研修になったように思います。

[懇親会]

 研修後に 行われた懇親会には、講師を含む多数の先生方がご参加くださいました。料理や飲み物を頂きながら、講義内容等に関して更なる意見交換が行われ、なごやかな雰囲気の中で親睦を深めることができました。

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